パンツを購入する際に、ウエストや腰、太もも周りのサイズをチェックする方は多いでしょう。
一方で、パンツの丈にこだわって購入する方は少ないのではないでしょうか。
短すぎたり長すぎる場合は裾直しを行う場合もありますが、少しであればそのまま穿いている方も多いと思います。
しかし、パンツの丈は全体的な見え方や雰囲気に大きく影響する部分であるため、自分に合った丈を知っておくと便利です。
今回は、パンツの丈の決め方や股下の測り方、測る際のポイントを紹介します。通販で購入するなど、試着が難しい場合はぜひ参考にしてください。
なお、本記事ではレディースパンツを想定して股下の測り方や長さを説明しています。
パンツの丈の決め方4選

パンツの丈の決め方は、どのように着こなしたいのか、どのように見せたいのかによって変わります。
まずは着こなしなどを決めたうえで、パンツの丈を考えてみましょう。
オーバーサイズを楽しめる超ロング丈
超ロング丈は、靴でパンツの裾を踏まないぎりぎりの長さです。
最近はオーバーサイズを着こなすコーデなどが流行しているため、超ロング丈も人気です。ワイドパンツやフレアパンツなどで超ロング丈にして、ヒールと合わせると脚長効果が期待できます。
しかし、靴でパンツの裾を踏まないぎりぎりの長さになるため、自分の身長に合わせて裾上げなどをしてもらう場合は注意が必要です。
パンツなどの衣類は、購入した時よりも洗濯後の方が若干生地は縮んでしまいます。
そのため、試着の際にはちょうどいい長さでも一度洗濯すると思っていた長さではなくなってしまう場合があります。
パンツに使われている生地によって多少の縮みは想定できますが、衣類のプロに相談して丈を決めたとしても、洗濯後も完璧な丈であるかは分かりません。
多少の賭けになってしまう点は知っておきましょう。
ゆったりと着こなせるややロング丈
ややロング丈は、裾の前部分が靴の上に乗って少したるむ程度の長さです。
ワイドパンツなどのゆったりシルエットのパンツで、ゆったり感ときれいなシルエットの両方を楽しめます。
超ロング丈同様に、ヒールと合わせると脚長効果が期待できます。この時のポイントとして、パンツと同色又は同系色の靴を合わせてみましょう。
パンツと靴の境目が分かりにくくなるため、より脚長効果やスタイルアップ効果が期待できます。
超ロング丈よりもややロング丈の方が、靴が見える割合が高いのでより効果的です。
パンツシルエットをしっかりと見せる10分丈
10分丈はパンツの裾が靴に付く程度の長さです。
10分丈は、パンツのシルエットを最もきれいにしっかりと見せられる丈の長さになります。ファッション用語で「フルレングス」といわれる長さです。
アクティブに活動したいときや、春夏のパンツコーデで着回ししたいときに重宝されます。
また、ワイドパンツに軽やかさをプラスしたい際にはこの丈のものにすると良いでしょう。
ナチュラルコーデに活躍するアンクル丈
アンクル丈はちょうど足首が見えるぐらいの丈感です。
ナチュラルコーデで活躍してくれる丈であり、最近はクールビズの際に良く選ばれるパンツ丈でもあります。
しかし、かなりカジュアルな印象になってしまうため、クールビズを導入していても先方との取引などは、シーンによって使い分けるようにしましょう。
足首は脚の中でも最も細い部分のため、アンクル丈で足首を少し見せることで脚のラインが細くきれいに見えます。
裾上げなどをして短くしてもいいですが、ロールアップにするとファッションのワンポイントになるのでそちらもおすすめです。
正しい股下の測り方とは

店舗などでパンツを購入するのであれば、実際に試着をしてパンツ丈を確認できます。しかし、通販などでパンツを購入する場合はそうはいきません。
ここでは、正しい股下の測り方2つを紹介します。通販など試着ができないシーンでのパンツ丈の確認に使用してください。
持っているパンツで股下を測る方法

「この丈が欲しい」といったちょうど良い丈のパンツがすでに手元にある場合、パンツの股下を測れば希望する股下の長さが分かります。
用意するものは以下の2つです。
- 股下を測るパンツ
- メジャー
パンツを見てもらうと、ほとんどのパンツで股の所に十字の縫い目があると思います。この十字の縫い目にメジャーの0を合わせて下さい。
そこから、内側にあるパンツの縫い目に沿って裾までの長さを測ります。ここでの長さが、希望するパンツの股下の長さということになります。
実際に自分の股下を測る方法

丁度良い丈のパンツがない場合、用意するものは以下の3つです。
- 印をつけるための付箋やマスキングテープ
- A4サイズ程度のノートなど
- メジャー
A4サイズのノートなどは、股に挟んで使用するため、紙のような柔らかいものよりもノートや雑誌などある程度の硬さがある方がやりやすいです。
大きさも目安はA4と記載しましたが、股に挟める大きさであればA4より大きくても問題ありません。
測り方は、まずは壁際に立ち、すぐ近くに付箋などを用意してください。A4のノートを股に挟み、ノートの股側の辺がどの高さになっているのかを付箋などで壁に印を付けます。
最後に、印にした付箋から床下までをメジャーで測れば股下の長さが分かります。
この時の注意点は2つです。
1つ目は、壁際に対してまっすぐ平行に立つことです。身体が斜めになってしまうと、股下の長さを正確に測ることができません。
2つ目は、ノートなどを挟む際、しっかりと股にノートを挟むことです。ここでノートが実際の股よりも下になってしまうと、正しく採寸することができません。
股下の長さ別のパンツの穿き方(レディースパンツの場合)

股下の長さによって、どのようにパンツを穿くのかが変わってきます。
よく「股下〇cm」との記載があると思いますが、大体どれくらいの長さなのかを知っておきましょう。
しかし、ウエストの位置や合わせる靴などによって長さや印象は変わるため、この点に注意してください。
※下記の長さは目安です。
約74~76cmはロールアップ
約74~76cmは、そのまま穿くと裾を踏んでしまう可能性が高いので、ロールアップして穿く場合が多いです。
特にチノパンやジーンズのなかでも、パンツ幅の広めなパンツで多い長さです。
また、ウエストジャストで穿くのではなく、少し下にずらして穿くのであれば、より裾は長くなります。
約73cmは床につく
約73cmは、素足で穿くと裾が床についてしまうくらいの長さです。
厚底のスニーカーやヒールのあるパンプスなどを穿いて、ワイドやストレートパンツを合わせると脚長効果も期待できます。
しかし、底の浅いスニーカーなどを合わせてしまうと裾を踏んでしまう可能性があるため、ロールアップにするなどの工夫が必要になります。
約70~71cmはぎりぎり床につかない
約70〜71cmは、素足で穿いてもぎりぎり裾が床に付かないくらいの長さです。
パンツのシルエットを問わず、多くのパンツの基準になるのがこの長さです。しかし、パンツのシルエットや合わせる靴によっては印象が変わります。
ワイドやストレートパンツを底の浅いスニーカーなどと合わせると、この股下の長さはちょうど良いでしょう。
厚底やヒールのあるパンプスを合わせるとパンツの裾が短く感じるかもしれません。
そのため、厚底などの靴を避けるか、パンツをジャストウエストではなく少し下にずらして穿くなど工夫が必要です。
約62cmはくるぶし上3~4cm程度
約62cmはくるぶし上3〜4cm程度のため、靴や靴下の色や柄が目に入りやすい長さです。多くの靴に合う長さなので、靴を選ぶ手間は省けるでしょう。
また、靴や靴下が見えるため、色や柄にこだわることで、ファッションのワンポイントにすることもできます。
約55cmはくるぶし上10cm程度
約55cmはくるぶし上10cm程度になるため、足首がはっきり見える長さです。
脚の中で最も細い足首が見えるため、脚長効果や脚のラインをきれいに見せる効果があります。
秋冬など寒い時期であれば厳しいですが、春夏など暖かい時期であれば涼し気に穿きこなせる長さでしょう。
パンツ選びを股下の長さで失敗しないためのポイント

通販サイトなどによって、股下の長さの記載方法は微妙に違う場合があります。
届いてから「なんか違う」とならないように、ここで紹介するポイントには注意するようにしてください。
実際に持っているパンツの長さを測る
先ほど、自分の股下の長さを測る方法を紹介しましたが、最も失敗しないのは、購入を希望する丈の長さと同じくらいのパンツの股下の長さを測る方法です。
これは、欲しい丈の長さと同じくらいのパンツを実際に持っている点が前提になります。
実際に穿いて裾の長さなどを認識したうえで、同じ股下の長さのズボンを購入するため、失敗は少ないでしょう。
股下だけではなく股上にも注目する
実物を見ずに通販などで購入する際には、股下だけではなく股上の長さにも注目しましょう。股上とは、パンツで股の所にある十字の縫い目からウエスト部分までの長さです。
股下の数字だけを見て選ぶと、想像していたパンツとは異なるパンツを購入してしまう可能性があります。股上と股下の長さをそれぞれ知ることでより失敗は少なくなるでしょう。
仕上がり寸とヌード寸の違いを知る
ファッションの通販サイトであれば、ウエストやヒップ、股下などのサイズを詳しく記載したサイズ表が用意されている場合がほとんどです。
しかし、このサイズ表には仕上がり寸とヌード寸があります。
自分の股下を測る方法でパンツの長さを測ったのが仕上がり寸、自分の股下を測ったのがヌード寸です。スリムパンツのようにパンツが身体に沿ったシルエットであれば、股下の長さに大きな違いはありません。
しかし、ワイドパンツなどのようなゆったりとしたシルエットの場合、実際に股下とパンツの股下にはずれがある場合が多いです。
自分の股下はどちらなのか、サイズ表はどちらで記載されているのかは、良くチェックしておきましょう。
まとめ
今回は、パンツの丈の決め方やまた視野の測り方や測る際のポイントを紹介しました。
パンツのシルエットごとに、パンツの丈には差があります。試着ができる場合は、実際に確認できるため失敗しにくいです。
通販など試着できない場合に重要になるのは股下の長さです。
ここで紹介したように自分の股下の長さを測ってみましょう。また、通販サイトに記載されているサイズ表には仕上がり寸とヌード寸などがあるので、どちらで記載されているのかはよく確認してください。
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おすすめコーデ例なども紹介していますので、お気に入りのパンツを探している方は、ぜひチェックしてみてください。